四季折々に楽しめるアオハダの特徴
アオハダは成長すると5〜10m程になる落葉樹です。樹形が美しく、丸みを帯びた葉がかわいらしいシンボルツリーにも好適な庭木です。緑色の小さい花や赤い実をつけ、秋にはうっすら黄葉するなど季節の移り変わりを感じられ雑木林のような雰囲気を楽しめるのもアオハダの特徴。ただし、雌雄異株のため1本だけでは花や実を楽しむ事はできないのでご注意下さい。落葉するのがアオハダの特徴。植え付けは12月〜3月頃がおすすめ
アオハダは落葉樹です。そのため植え付けを行うのは冬、12月〜3月頃が良いでしょう。植え付けは日当たりの良いところ、もしくは半日陰となる水はけのよいところへ。広めに穴を掘り、2割程度のバーク堆肥や腐葉土を混ぜると良いでしょう。根が浅いのがアオハダの特徴です。そのため幼木の頃は強風で倒れてしまう事も有りますので必ず添え木をしましょう。1年程で添え木は外します。
植え付け後1年間は乾燥に注意が必要です。しっかり根付いてしまえば水やりは不要となりますが、最初の1年間・特に夏場は水切れに注意してあげる必要があります。
最初の1年を無事に過ごせれば、あとはゆっくり成長していく樹木なのでそれほど手間がかからなくなります。植え付け後1年間はしっかりとお世話する必要がある、というのが庭木として育てる場合のアオハダの特徴・注意点です。
アオハダの特徴として日当たりや風通しの良さは必須。冬場に剪定を行おう
アオハダはそれほど育てるのが難しい樹木ではありませんが、日当たり・風通しを確保してあげないと黒斑病が発生してしまう場合があります。成長が遅いのでこまめに剪定する必要はないのですが、落葉する冬場に不要な枝をはらっておきましょう。これさえやっておけば、自然と樹形が整うのがアオハダの特徴です。最低限のお手入れは必要ですが、それを怠らなければ美しい姿を楽しむ事が出来る樹木なんです。
まとめ
庭木として植え付けするなら最初の1年間を大切に。それがアオハダの特徴です。最初はやや手間がかかりますが、そこをうまく乗り切れたらあとは手間もそれほどかからず美しい姿を楽しませてくれます。少し大きくなってきたら、下の方の枝を払って見通し良くすると庭に映えて一層美しいですよ。ただし葉付きがまばらなので目隠しとしてはあまり期待できないかもしれません。「アオハダ」という名前は、樹皮(外皮)が薄く樹皮をはぐと青白い内皮があるところからついたもの。外皮が自然にはがれた部分が緑色に見えて、幹の部分も目に楽しいのがアオハダの特徴です。
またアオハダの葉は煎じてお茶として飲む事ができ、新芽は食べられます。樹脂は以前はトリモチとして利用されていた事もあり、美しいだけではないのがもうひとつのアオハダの特徴。時には眺める以外の楽しみ方もいいかもしれませんね。