庭木にとって大切な条件、土
なぜ?日当たりがいいのに育たない庭木
まれにお客様から「せっかく庭木を植えたのに育ちがよくない」「日当たりは十分いいはずなのに、なんか元気がない」というような相談を受けることがあります。そういったお客様から話を聞くと、たいがい人から苗木・植木をもらったので自分で庭に埋めた、というような方が多いです。植えようとする場所に他の庭木があるような環境であれば、そのまま埋めても育つかもしれません。しかし周囲に他の植物がないようなところにいきなりポンと埋めても、庭木はよく育つことができません。多くの場合、それは土がよくないことが原因だったりします。庭木がよく育つためには日光はもちろんですが、「土」も大切な要素なのです。庭木に適しているのは団粒構造の土
土がよくないということは庭木に栄養が行きわたらないということです。それだといくら日当たりが良くても、いくら水をあげても、食事がとれないようなもので、庭木はだんだん弱ってしまいます。水はけが悪く通気性に欠ける粘土質の土ですと、根が呼吸できずに弱ってしまいますし、砂質の土ですと水分や肥料分がすぐに抜けて、庭木に十分な栄養が行きわたりません。庭木が根をはり栄養をとるためには、適度な水分と空気が保たれている土質であることが大事です。そのため、堆肥や腐葉土などを施して土質を改善してあげることになります。
ちなみにこの良い土にしてあげることを「団粒構造の土にする」と言うことがあります。ちょっと小難しく感じる言葉ですが、要は土の粒と粒の間にすき間がある状態にして通気性や保水性、排水性を保つようにしてあげようということです。その反対の土は単粒構造といって粒と粒の間にすき間がなく詰まった状態の土壌です。庭木の成長に適しているのは当然、団粒構造の土ということになります。「化学肥料」と「有機質肥料」とは?
庭木がよく育つためには土が肥料成分を含んでいることも大事です。肥料には化学肥料と有機質肥料がありますが、化学肥料はチッ素、リン酸、カリを人工的に配合したもの、有機質肥料は動植物を原料としたものです。それぞれ特性があるのですが、化学肥料は効き目が早いのが利点ですが、与えすぎると逆に土のバランスを崩して根を傷めることもあります。有機質肥料は微生物に分解されてはじめて効果が出てくるので、時間はかかりますが、長く効き無駄になりにくいといったメリットがあります。バランスよく施すことで土壌の改善が期待でき、庭木の育ちやすい環境になるでしょう。触ってみるとわかるのですが、良い土はきっとフカフカしていると思います。 庭木の育ちがよくない、元気がないといった原因にはさまざまなものがあります。その原因を解明し、とりのぞくことで改善できるケースもありますので、気になることがありましたら一度ご相談ください。「あなたの街の植木屋さん」ではあなたの家の庭づくりの一助になるよう、対応させていただきます。
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