自分でも庭木の剪定をしてみたいと思ったら!?そろえるべき道具はこの3つ(前編)
庭木にいちばん近いのは植木屋ではない
我々「あなたの街の植木屋さん」で、庭木の剪定の依頼を受けた際、たまにお客様から剪定を教えてほしい、と頼まれることがあります。その際、お客様の姿勢もちょっと申し訳なさそうというか遠慮がちに尋ねられる方がいます。植木屋というと専門職のイメージがあるせいか、技術的な秘密を聞くみたいで、気分を害されるんじゃないかとか、素人に教えることはできないと断られるんじゃないか・・・そんな気持ちでためらってしまう方もいるようです。もちろん庭木・植木のプロだからこそわかること、できることはありますし、仕事の依頼が増えるのは我々植木屋としてもありがたいことです。しかし家にある庭木を毎日眺め、接しているのは庭のオーナーであるお客様自身です。我々植木屋に気づけないようなところに気づくこともできますし、なにより庭木に興味を持っていただくのは、庭づくり・植木に携わる者として嬉しく思います。自分の好きなことはついつい熱く語ってしまうように、我々植木屋も庭木のことについて語りたいのです。ですので遠慮なさらずに、庭木のこと、庭づくりのことなど、疑問に思うことがあったらお気軽に尋ねてきてください。 では、今回はもし自分で庭木の剪定をしたくなった場合、そろえるべき道具を紹介しようと思います。剪定に使う道具は多くのものがありますが、すべてをそろえようと思ったら大変です。まずは最低限これだけあればなんとかなる、というものを3点厳選してみました。植木屋によっては違う意見をお持ちの方もいるかもしれませんが、初心者が使うということを前提としていますので、参考にしていただければ幸いです。なにはともあれこのハサミ、剪定バサミ
まず第一に剪定バサミ。庭木の剪定なら何はなくともこのハサミ、と言っていいでしょう。直径1.5㎝くらいまでの枝を切るハサミで、柄の内側にバネが仕込まれているのが特徴です。もともとはヨーロッパで果樹の剪定用として使っていたため、切れ味がよく早く楽に切ることができます。そのため力のない女性でも扱いやすいです。ただ、切り刃と受け刃でできているため、細かな枝を切る場合は切り残しができてしまうことがあります。ちなみに左利き用もありますので、左利きの方は注意して選んでくださいね。植木屋といえばこのハサミ?刈込みバサミ
第二に刈込みバサミです。植木屋といったらこのハサミをイメージする方も多いのではないでしょうか。長い柄と長い刃が特徴のハサミですね。生け垣や仕立てものなど、広い面積を刈り込んで全体的な形を整えるために使います。柄の部分は木製のものやアルミパイプ製のものがありますが、これは好みで選んでよいと思います。一般的には柄の部分が長いほうが疲れにくいとは言われますが、実際に持ってみて、ご自身の腕の長さや筋力に合った、あまり重たくないものを選ぶとよいでしょう。またお庭に芝生があるようでしたら、この刈込みバサミで整えることも可能です。
続いて第三なんですが、今回はここまでで次回に続きたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。