放っておいたらどうなる?庭木の剪定をする目的とは
木は生き物だから人間の手入れ=剪定が必要
庭木が持つ役割がわかってくると、なぜ剪定が必要なのかがわかってくるのではないでしょうか?これまで述べてきた庭木の役割ですが、もし何もせずに放っておくとその役割を十分に果たせなくなってしまうのです。ちょうど都合のよい形や大きさで止まっていてくれればいいのですが、木は生き物ですからそういうわけにはいきません。人間の手を入れることで、庭木としての役割を果たすように整えてあげることが必要です。庭木の手入れをするにあたって、もっとも重要なのが剪定だというのはそういった理由があるのです。
お客様のご依頼で庭づくりや剪定をする中で、簡単な剪定を教えてほしいと言われることがあります。当社「あなたの街の植木屋さん」ではそういった要望にも喜んでお応えしておりますが、そういった場合、庭木の役割や剪定の目的がわかっていることは大きな強みになります。「なぜこの枝を切るのか」「なぜこの枝は切ってはいけないのか」そういったことがなんとなくではあってもわかるようになるからです。
庭木の役割を最大限に生かすために必要な「剪定」。今回は剪定の目的を明確にしておきたいと思います。剪定によって美しい樹形を維持する
庭木を見て楽しむ、観賞して心の安らぎを得る・・・そのためには樹形が美しく整っている必要があります。剪定をしないまま放っておくと日当たりのよい上部の枝ばかりが伸びて樹形を乱したり、周りの庭木の生育を妨げる原因にもなるのです。また庭木には生け垣などの自然にはない人工的な形に仕立てていくものがありますが、これらの樹形を維持するためにはこまめな剪定が必要になってきます。庭木の大きさや形を上手にコントロールしている手入れの行き届いた庭は、見るからに美しく、見る者の心を癒していくれるでしょう。庭木の機能を保持するため
庭木が生長していくと、枝が重なりあったり葉が茂りすぎたりして、必要以上に陰ができて日当たりが悪くなったり風通しが悪くなったりしてきます。これでは庭木の役割で述べたような日差しのコントロールや目隠し、風よけといった実用的な機能を果たすことができません。庭木の持つ機能を維持するためには、適切な剪定が必要になってきます。枝枯れや病害虫を予防する
剪定をしないまま放っておくと、日当たりのよい上部の枝ばかりが伸びる、と先に述べました。上部の枝ばかりが伸びると何が起きるかというと、内部に日が差し込まなくなってしまいます。日差しのコントロールは周囲だけでなく、その樹木自体にとっても大事なことなのです。風通しも悪くなるので、病害虫も発生しやすくなります。そうして衰えた枝は枯れてしまうこともあります。剪定によって日の光や風を取り込んであげることは、病害虫の発生や枝枯れを予防する効果があるのです。 剪定の目的がわかってくると、ただ伸びた枝を切るだけではないことがよくおわかりいただけるのではないでしょうか。我々植木屋にとっても剪定は一生学び続けるといっていい技術です。かといってそう身構えることもありません。少しぐらいの失敗なら補ってくれる寛容さが木にはありますから、自分でも剪定をしてみたいと興味を持たれた方はお気軽にお尋ねください。「あなたの街の植木屋さん」が丁寧にご指導いたします。