美しいキンモクセイを咲かせるための剪定
美しい花と言うと色々ありますが、キンモクセイの花が好き、という人は多いでしょう。鮮やかで上品なオレンジ色のそれは、見る人に強い印象を残しますが、それでいて派手すぎない、あでやかな存在感が魅力的です。強烈すぎるものを好まない日本人にとっては、なじみ深く、好ましい花でもあるでしょう。
そんな理由もあってか、日本では古くから親しまれてる木の一つであり、自分の庭で趣味で育ててみたくなると言う人もいるでしょう。日当たりが良いに越したことはありませんが、日陰でもある程度は育ってくれますから、庭木として親しみやすい木、彩として魅力的な木であることは間違いありません。
そんな人にとっておぼえておきたいのは、やはり手入れである剪定をどのようにしたらよいか?ということではないでしょうか。剪定の出来次第で、花の咲き具合も変わってきますから、キンモクセイが好きで育てているという人にとっては、剪定のタイミングや手法は覚えておきたい必須事項と言えます。
花が咲かなくても良いならどの時期でも剪定可能
キンモクセイの剪定の場合、ベストとされる時期は2月から3月だと言われています。花芽をつける時期が7月から8月になりますから、この時期のために枝を切りそろえておく必要があるからです。開花を楽しむのはあくまでも秋ですが、このくらいの時期から剪定をしておかないと、せっかくの開花を楽しめなくなってしまいます。また、開花をしなくてもよいと言う人も中にはいるでしょう。基本的には、そこを気にしないのであれば剪定の時期は自由です。成長が早く枝が長くなりやすいキンモクセイは、そうでなくても細かなメンテナンスが必要となります。
真冬のような完全な休眠時期にでも剪定をしない限りは、基本的にオールシーズンで剪定して問題のない木となります。ただし、花のことをきちんと考えて上げるのであれば、時期の選定が必要となることは覚えておかなくてはなりません。
切る時は繊細に
剪定の時の長さとしては、その年伸びた枝から1・2節残して剪定するのが理想的と言われています。枝をきちんと残しておかないと花が咲かなくなってしまいますから、残す枝は必要です。ただし、あまり枝を残しておいてもむやみに増えて行ってしまいます。枝も年々太くなっていってしまいますから、何年かに一度はそれも切り落とし、翌年咲く花の量をコントロールしてあげましょう。剪定の際、あまり細やかなペースや切る長さを気にしなくても良い植物もありますが、キンモクセイの場合はこのような微細なコントロールが必要となります。
難しい反面、自分のさじ加減で育て方を変えていける楽しみが味わいやすい植物だとも言えます。他の木はある程度いじってきたけどキンモクセイはまだ、という経験者の方にもおすすめです。