剪定をしないと梅の木が大変なことに
梅の木を放っておくと、こまごまとした枝が生い茂ってしまい、木自体に様々なトラブルが起こります。枝にいきわたる栄養が不均一になったり不足したりしやすくなりますから、実や花がならなくなってしまいます。また、生い茂ることで日光が当たりづらくなってしまうために、害虫などのトラブルが発生しやすくなってしまいます。そうならないためにも、定期的な剪定が必要となります。梅の木の枝は細そうに見えても意外と硬いので、剪定ばさみだけではなく、のこぎりも用意しておくと良いでしょう。枝を切る際にはあまり深く切りすぎないようにして、先端の細い部分を切り落として行きます。先端部分には花がなりませんから、その部分を切り落としていくだけでも、剪定としては十分に効果的です。ただし、不要枝と言われる立ち枝、見切り枝、下り枝などは根元から切り取っていき、発芽に差し支えないように配慮しましょう。
大切なのは剪定のタイミング
気を付けなくてはならないのは、剪定を行う時期だと言われています。梅の場合、剪定時期を誤ると、無駄な枝毛が多くなってしまい、色々とトラブルが絶えません。剪定が早すぎればその年の開花が見られなくなり、剪定が遅すぎれば来年以降の芽吹きに支障が出てしまいます。このように、剪定のタイミングを見誤ると、大切に育ててきた梅の木が台無しになってしまいます。
このように、難しくなる剪定のタイミングですが、理想的なのはいつになるでしょうか。
時期的には、9月から1月辺りまでがベストなタイミングだと言われています。理由としては、このタイミングで梅の木が休眠に入るためです。休眠に入るタイミングで不要となる枝を切り落として、来年以降の発芽に備えるというわけです。これ以前に剪定を行っても問題はありませんが、木全体がコンパクトにおさまってしまうため、梅の木をそのように剪定したくないのであればオススメできません。
いずれにしても、休眠が始まるこの時期に剪定を行うのがベストであること。その時期のズレ加減によって、翌年以降の梅の木の生い茂り具合が変わってくるということを知っておく必要があります。
冬に剪定することも考慮に
あまり良い剪定ではありませんが、1月以降に剪定をすることも決して「ナシ」ではありません。この時期の剪定次第で、その年の梅の発育が大きく変わってくるからです。とはいえ、あくまでもそれはベストな時期での剪定を誤った場合の話。そうでない場合には、やはり休眠前後のタイミングから剪定することが理想的だと言えるでしょう。いずれにしても、剪定の仕方とそのタイミングによって、梅の発育は大きく左右されますから、肝に銘じて気を付けて行きましょう。