意外とたいへん?剪定した枝の処理
庭木の剪定をおこなうと、当然切り落とした枝葉が出てきますよね。ご自分で剪定を行ったとき、意外とたいへんなのが切り落とした枝葉の処理だということはよく聞きます。たいていのご家庭では、束ねて燃えるごみの日に出していることが多いようです。定期的な剪定をしていれば枝葉の量も少なくてすみますが、中には剪定を何年か怠った結果、大量の切り落とした枝葉が出て何十キロもある、なんてことも少なくないようです。特に枝葉だけでなく幹を切った場合などは、細かく処理する必要も出てきます。自治体によっては「長さ〇センチ以内に木って紐で束ねること」などの条件が細かく決められているので、手間暇もかかり頭を悩ませることにもなります。専門の業者に依頼したり、軽トラをレンタルして処理するなど、方法はいくつかあるとは思いますが、近年注目されているのが「緑のリサイクル」と呼ばれる剪定枝の再利用です。剪定枝の処理は「緑のリサイクル」で再利用
以前は切り落とされた枝葉や幹は、たき火のように燃やして処理されていました。しかし、現在は二酸化炭素の放出や火災の問題、資源の有効活用といった点から、積極的に剪定枝を再利用しています。多くの自治体が「緑のリサイクル」という名でおこなっているのですが、枝を専用の機械で粉砕してチップ化することで、公園の園路のクッション材として活用したり、堆肥などの原料として販売されたりしています。
取り組み方はその自治体によって異なるので、処理費用がかかる場合もあれば無料のところもありますし、自分で持ち込まなければならない場合もあれば、回収に来てくれるところもあるようです。
先進的な取り組みをしている自治体では、チッピングロータリーという樹木粉砕専用車が剪定現場でチップ化したり、堆肥化したものを安く分けてくれるところもあります。剪定枝の処理に困ったときは、まずお住いの自治体に問い合わせてみるといいでしょう。もちろん「あなたの街の植木屋さん」でも剪定枝の処理も引き受けています。
落ち葉の再利用、腐葉土作り
剪定枝の再利用を述べたついでに、落ち葉の再利用についても述べておきましょう。落ち葉もそのまま処理してしまうには少々もったいない資源です。落ち葉の有効利用として、腐葉土作りがあります。腐葉土は時間と手間をかければ自分でも作ることができる堆肥で、土をふっくらとやわらかくし、通気性や水はけをよくする効果があります。簡単に作るには落ち葉を庭の隅などに集めるか、もしくはスペースがあれば穴を掘って落ち葉をいれてもいいでしょう。ビニールシートなどで覆い、上から置石などで重しをし、ときどき水をかけて落ち葉を混ぜながら発酵させていきます。通常は半年から一年くらいで完成させますが、市販されている発酵促進剤などを混ぜればより早くできあがります。発酵が進み、色が黒くなったら腐葉土の完成です。
最近では家庭で使えるような小型の粉砕機もあるのですが、場所もとりますし、誰しもが持つようなものではないですよね。剪定するときに出るゴミの量を減らすためにも、やはり定期的な剪定をおすすめします。
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