庭いじりをする人や植木屋は健康になる?
植木屋や庭師といった庭作りに携わる人を見ていると、多くの人が健康的である、と思うときがあります。若い人から年配の方まで幅広い世代の方がいる業界ですが、若い人はもちろん、50代60代といった方々も元気よく働くさまを見かけます。仕事がら多少の怪我はつきものですが、よく聞く生活習慣病といった類のものにかかる人は少ない気がしますし、メタボな体型になる人も少ないです。また、定年退職をしてから庭いじりを始めたというお客様から、明らかに昔とくらべて体調がよくなった、健康的な生活になった、なんて話を聞くこともあります。庭作りに携わること、庭木や草花といった緑に触れることは、身体の面でも精神的な面でも健康にいい影響があるのかもしれません。
植木屋が健康的な理由を考えてみる
植木屋の仕事を考えてみると、まず手先を使います。ハサミを使って手先を細かく動かす作業、それと同時にどのような形にするのか、幹や枝の成長を考えながら切っていくこと。これがいい脳の活性化につながるのではないでしょうか。さらに剪定にかぎらず、庭の土を掘ったり庭全体を眺めたりと、立ったり座ったりと全身を動かしますから、これも適度な運動になります。
脚立に上ることも多いですから、バランス感覚を磨くことにもなり、足腰や脳にいい刺激を与えています。そして日中の作業である場合がほとんどですから日光をいっぱいに浴びることができる。その日光によって樹木が出す新鮮な空気にあふれた庭で仕事ができる。このようにして緑と戯れながら五感を使うことで、自然と効率の良いストレス解消と健康的な生活ができているのかもしれません。
「フィトンチッド」が健康に作用する
森林浴で話題になった「フィトンチッド」という言葉をご存じでしょうか?「森林の香り」とも言われる、樹木が自分からつくり出して発散する香りの素となるものです。フィトンチッドは本来、植物自身が病原菌や害虫から身を守るためにつくり出しているものですが、これは人間の身体によいことが分かっています。
精神を安定させる効果や肝機能の改善、交感神経の興奮を抑えて快適な睡眠をもたらすなど、心身のリラックス効果が科学的にも認められています。そんな良質な空気を庭でたっぷり吸いこみながら仕事ができるというのも、健康を促す要因になっていると思います。
アメリカのストレスに関する実験では、樹木がある緑地で休む人と自然環境のない場所で休む人をくらべたとき、緑地で休む人の方がストレスからの回復が速いことがわかっているそうです。
庭木や草花から恩恵を受けているのは、もちろん我々植木屋だけではありません。多くの人が植物から恩恵を受けているのです。庭木の剪定といった作業でなくても、少しでも庭に出て水をまいたり、庭で遊んだりして緑と触れることは、きっとあなたの心身の健康によい影響をもたらすでしょう。
「あなたの街の植木屋さん」では、積極的に庭に出たくなるような、そんなお庭作りをお客様に提供していきたいと考えております。
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