HOME > 植木屋さんコラム > お知らせ > どの枝から切るべきか?剪定に迷ったらまずは不要枝

植木屋さんコラム

植木屋さんコラム

どの枝から切るべきか?剪定に迷ったらまずは不要枝

2016.06.15

枝が悪さをする?不要枝とは

剪定の切り方は分かったけど、どの枝を切るべきなのか迷う・・・せっかく育った庭木の樹形を台無しにしたくない。その気持ちはもっともです。そういうときは、明らかに切っていい枝というのがあるので、そちらから剪定していきましょう。庭木の枝の中には、木が正常に育つために必要な栄養分を奪い取ったり、生長を阻害したりする枝があります。
それらの枝のことを「不要枝(ふようし)」といい、剪定をおこなうときは、まず切り落とす対象になります。不要枝は「忌み枝(いみえだ)」ともいわれますが、少々嫌われる感じの名称ですね。

●不要枝の種類を知って見きわめる
不要枝にはその特性から以下のようなものがあります。
■枯れ枝
不要枝の中でももっともわかりやすい枝です。枯れた枝は変色していたり、周囲の枝とくらべてツヤがないので、見た目が悪いため目立ちます。栄養分を滞らせる原因になりますし、病害虫の発生源にもなるので無条件に取りのぞいたほうがいいでしょう。

■徒長枝(とちょうし)
とび枝ともいいますが、他の枝にくらべ勢いがよく長く伸びた枝のことです。一見いいように見えますが、勢いがありすぎるため他の枝の生長を妨げたり、樹形を乱す原因にもなるので剪定で切り除きます。ただし、周囲との枝のバランスで途中から切り詰める場合もあります。

■からみ枝
交差枝ともいいますが、名前のとおり枝同士が交差してからみ合って生長した枝です。葉が重なることで通気性も悪くなり、樹形を乱すため、交差しているどちらかの枝を剪定します。

■立ち枝
枝から直立するように真上に向かって伸びる枝のことです。放っておくと樹形の形を乱しますし、勢いが強いため他の枝の養分を奪いってしまいます。

■さかさ枝
本来、外側へ向かって伸びる枝が逆に幹の方向に向かって伸びる枝のことです。他の枝と交差するため不自然な印象を与えるため、つけ根から剪定してしまいます。 ■下がり枝

「垂れ枝」ともいうように、太い枝から垂れ下がった枝です。だらしなく見えますし、弱い枝なので枯れることもあります。
■平行枝
近い位置で長さと太さが同じくらいの2本の枝が上下、または左右に平行して伸びている枝です。樹形全体のバランスを見てどちらか一方を元から剪定するようにします。

■車枝(くるまえだ)
車輪の軸のように、幹の一か所から数本の枝が放射状に伸びるものです。主に針葉樹に見られるのですが、樹形を乱すので1~2本だけ残して他を剪定してしまいます。

■かんぬき枝
幹の左右前後に対になるように対称に伸びる枝です。通常、一方の枝を剪定して幹から枝が交互に出ているようにします。

■ヒコバエ
「ヤゴ」ともいいます。樹木の根元付近から発生する細い枝で、樹形を乱すとともに、放っておくと樹木を衰弱させてしまいます。

■幹吹き
「胴吹き」ともいいます。幹から直接発生する枝で、樹形を乱し、他の枝への栄養を奪って樹を衰弱させてしまいます。


多少名称が異なることもありますが、多くの不要枝の種類があることに驚かれた方もいるのではないでしょうか。不要枝は剪定するのが基本ですが、樹の種類や剪定の目的によっては意図的に残すこともあります。実際に庭木を前にしたときは、不要枝として扱っていいか迷うこともあるかもしれません。
そんな場合は無理に切らず、全体のバランスを見てから決めてもいいし、翌年にあらためて判断するのもいいでしょう。不要枝を切ることは剪定の基本といえます。不要枝の剪定だけでも、樹がすっきりとしてバランスがよくなると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

植木屋さんコラム一覧

2017.04.24
人気の庭木・アジサイの特徴。花色キープと剪定のコツを覚えよう
2017.03.21
清浄感を感じさせるのがアオダモの特徴。庭に高原の雰囲気をもたらすシンボルツリー
2017.02.22
美しい樹形で庭木におすすめ。アオハダの特徴
2017.01.13
植木職人に必要な道具は?
2016.12.13
芝刈りはいつ行えばよいのか
2016.11.24
強く美しいキンモクセイを育てるために必要な剪定
2016.11.09
サザンカの剪定。しっかり切って、害虫対策まで忘れずに
2016.10.31
タイミングと見極めが重要なつつじの剪定
2016.10.12
柿の木の剪定で実のなる木の成長をコントロール
2016.10.04
難しいのは剪定時期。梅の剪定はいつすればいい?
2016.09.28
東京都内でも増加中!庭木の病害虫対策はどうしたらいい?
2016.09.13
常緑樹と落葉樹は6対4で植えるとよい?その理由とは
2016.09.06
生活スタイルに合わせて模様替え、庭のリフォーム『リガーデン』
2016.08.17
一度は味わいたい!芝生の庭での優雅なひととき
2016.08.08
狭いからとあきらめないで!植木屋ができる小さな庭作り
2016.08.02
日陰でも庭作りを楽しみたい、ガーデニングを楽しみたい
2016.07.27
住む人の性格がわかる?玄関アプローチとは
2016.07.22
コニファーの品種選びに四苦八苦、おすすめはありますか?
2016.07.20
どうして庭は荒れてしまう?植木屋が考える庭の管理に必要なこと
2016.07.15
目立ち、美しく、庭に映えるシンボルツリーを植えてみよう
2016.07.12
人気の庭木、コニファーで作る庭
2016.07.08
剪定した枝の処理はどうしてる?すすむ緑のリサイクル
2016.07.04
『木が暴れる』とは?剪定の失敗
2016.06.27
樹木の性質を知れば、もっと剪定が楽しくなる
2016.06.22
気になるお庭を拝見、オープンガーデンとは
2016.06.17
ちょっとまった!剪定してはいけない時期があるんです
2016.06.15
どの枝から切るべきか?剪定に迷ったらまずは不要枝
2016.06.13
剪定の基本3種類を知っておこう
2016.06.10
ストレスがあったら庭に出よう!植木屋さんが健康的な理由
2016.06.08
庭の顔は昼だけじゃない!ライトアップすれば夜の庭は別世界
2016.05.30
庭木にとって大切な条件、土
2016.05.25
生け垣とは?刈り込むほど美しくなる庭木
2016.05.23
自分でも庭木の剪定をしてみたいと思ったら!?そろえるべき道具はこの3つ(後編)」
2016.05.18
自分でも庭木の剪定をしてみたいと思ったら!?そろえるべき道具はこの3つ(前編)
2016.05.16
放っておいたらどうなる?庭木の剪定をする目的とは
2016.05.12
思った以上に多い?植木屋が考える庭木の役割 その3
2016.05.09
思った以上に多い?植木屋が考える庭木の役割 その2
2016.05.06
思った以上に多い?世田谷で活動する植木屋が考える庭木の役割
2016.05.04
世田谷の植木屋が植木一本からの剪定もお受けする理由
2016.05.03
世田谷の植木屋が語る〜なぜ庭木の剪定は必要なのか
2016.05.03
ホームページ正式オープンしました!世田谷区の植木屋
2016.04.28
あなたの街の植木屋さん 5月初旬 ホームページ完成予定